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くらしの未来を創る

【後編】地域の未来をつくる企業の挑戦 ― ラグビーがつなぐ人とまち

「夢は三重をラグビーの県に」― 協働する二社が創造する10年後の暮らしと未来

11月3日に開催された「第8回サンクスホーム杯」での熱い試合を終え、子どもたちがラグビーから得た絆と勇気は、未来の三重を創る力となるでしょう。

前編では、大会設立の経緯から両社に共通する「人づくり」と「地域貢献」の熱い想い、そして経営に活きるラグビーの普遍的な価値について語っていただきました。

後編となる今回は、その想いをさらに未来へ—。竹林社長の熱い夢や、䑓堂社長が描く未来の暮らしなど、異業種タッグが創造する10年後の三重の景色について深掘りします。

大会を続ける真の目的は、子どもたちの笑顔のその先、「地域の未来」を創ること。お二人が、三重で育つ子どもたちに最も届けたいと願う価値とは何でしょうか。

もう一つは“将来の選択肢”です。高校や大学で一度は都会に出る子も多いですが、社会に出る時に『三重に戻りたい』『三重で働きたい』と思えるだけの理由を用意したい。たとえば、地元にしっかりした企業があって、―三重に“戻りたい理由”をつくっていきたいですね。

三重トヨタ 竹林社長: 私も、地域社会への貢献と、三重県をもっと元気にしたいという思いをずっと持っています。その中で、ラグビーはその“ひとつの切り口”であり、地域の財産になり得るものだと考えています。 ラグビーの良さは、やはり人づくりにあると思います。責任感、仲間を思う気持ち、最後まで諦めない姿勢―それらを自然に身につけることができる。小さい頃から練習を重ねる中で、自分の限界を超えていく経験や、仲間と力を合わせて前に進むチームワークを体で覚えていく。これは大人になっても必ず生きる力になります。 社会に出れば、友人関係、地域コミュニティ、そして家族づくりにもつながっていく。そうした“人としての土台”をラグビーを通して学べることは、とても価値のあることです。

地域を元気にするには、そこに暮らす人が幸せになることが前提。そのためには、一人ひとりが成長できる環境が必要です。ラグビーは、そのきっかけを与えてくれるスポーツだと思います。 䑓堂社長もおっしゃっていましたが、三重でラグビーを学んだという経験があれば、いつか県外に出たとしても『三重に戻って次の世代に伝えたい』と思ってくれる。そんな循環ができれば本当に嬉しいですね。

激しいコンタクトがあるからこそ学べる、人としての強さ。それは、ビジネスや人生においても通用する「覚悟」と「勇気」です。お二人の経験を交えながら、ラグビーが育む力、そして三重を「ラグビーの県」にしたいという夢について伺います。

三重トヨタ 竹林社長: ラグビーは危険を伴うスポーツでもあります。激しいコンタクトがある以上、ケガのリスクはゼロではありません。でも、だからこそ学べることがある。怖さと向き合い、仲間を信じ、覚悟を持って挑むという姿勢は、他のスポーツではなかなか得られない経験だと思います。 ラグビー人口は決して多くありませんが、近年はワールドカップでの日本代表の活躍もあり、注目度が高まっています。実際に生で試合を観戦すると、ラグビーの素晴らしさや迫力、そして選手たちのリスペクトの精神を肌で感じられるんです。観る人の心を動かす力がある。だからこそ、この火を絶やしてはいけないと思っています。

特に私は、三重を“女子ラグビー王国”にしたいという夢を持っています。県内には四日市の「パールズ」をはじめ、女子選手が活躍する場も増えてきましたし、子どもたちが“将来ラグビー選手になりたい”と思える環境をもっと広げたい。

サンクスホーム 䑓堂社長: 僕も竹林社長と同じく、“苦しい時代”を経験してきた世代です。競技は違いますが、僕はずっとサッカーをやってきました。練習はきつかったし、結果が出ないときは本当に悔しかった。でも、みんなで何かを成し遂げる喜びや、あと一歩届かなかったときの悔しさ―あの感情は、いま社会人になってもずっと生きていると思います。

勝つために努力して、負けたら原因を考えて、また挑む。その繰り返しが、自然と自分の限界を超える力になっていたんでしょうね。 今だから言えますけど、あの頃の苦しさがあったから、心の芯が強くなりました。スポーツって、技術だけじゃなくて“人としての強さ”を育ててくれるものなんですよね。

三重トヨタ 竹林社長: ラグビーの魅力でいうと、闘技には重量制限がありますが、ラグビーは違います。大きい人も小さい人も、太い人も細い人も、同じフィールドに立つ。当然、自分より大きい相手にも、自分の責任としてタックルに行かなければならない。その一瞬、どうしてもひるむんです。怖い。痛いかもしれない。でも、そこで足が止まれば抜かれてチームに迷惑がかかる。 だからこそ、自分を奮い立たせて一歩踏み出す勇気が要る。実際、味方が声をかけてくれたり、カバーに入ってくれたりして助けられることもある。そういう時は“次は自分が返そう”と思えるし、恩を返す循環が生まれる。

『できないかもしれない』『痛いかもしれない』―人間なら誰でも躊躇します。大事なのは、その躊躇を越えて踏み出す気持ちと行動力。ラグビーはそれを体で学ばせてくれるスポーツです。これはラグビーに限らず、他のスポーツにも通じますが、責任を果たす勇気と仲間に報いる姿勢を鍛えられる点で、ラグビーはとても実践的だと感じています。

ラグビーという接点から見えてきた、自動車と住宅という「暮らしの根幹」における異業種連携の意義。両社の協働が実現する「未来基準の豊かな生活」について、具体的なビジョンを伺いました。

三重トヨタ 竹林社長: 私はスタッフに“何のために仕事をしているのか”とよく聞きます。本質は“人の暮らしの役に立つこと”なんです。 昔は荷物を運ぶにも、自分で背負って歩くしかなかった時代がありました。車が生まれて、人やモノの移動が格段にスムーズになり、生活の質そのものが変わった。今では当たり前のように思われていますが、本来、車というのは“人の生活を支える道具”なんです。 住宅も同じです。昔は寒さや風雨をしのぐのがやっとの家が、今では安全で快適に暮らせる空間へと進化しました。

そう考えると、家と車って、実はとても近い存在なんですよね。どちらも「暮らしを快適にする」ためのものです。 そしてこれからの時代は、“暮らしの中で車と家がつながる”ようになっていくと思っています。たとえば、ガソリン車の時代はスタンドで給油していましたが、これからは電気自動車を自宅で充電するのが当たり前になる。

もし住宅メーカーと自動車販売が連携できれば、家と車が支え合う暮らし方を一緒に提案できる。そうやって地域の生活をより豊かにする協働を、ぜひこれからも進めていきたいと思っています。

サンクスホーム 䑓堂社長: 竹林社長の言うように車と住宅って切り離せないところがあるかなと思っていて、これからはモビリティ的な考えで、家に車をただ止めるだけではなくて、充電して発電して、自然災害に備える点でも車は非常に大切で。自家発電させて車も動くし、家電だったり、電気が動かせる時代になっていく。 10年前は想像もしませんでしたが、いまは住宅の標準で自動車の電源コンセントを付けています(サンクスホームは約5年前から標準導入)。 利用率はまだ高くないかもしれませんが、これからはそういう時代がやってくる。エコロジーであったり、脱炭素を進めていく中で、こういう車などの重要性が増していくので。僕らもお客様や地域に伝えていかないといけない使命があると思っているし、車と住宅ってもっと密着して、社会を良くしていく。

お二人からラグビーに取り組む子どもたちへ。この経験が、将来どれだけ大きな力になるのか、人生を豊かにしてくれるのか、熱いエールをいただきました。

サンクスホーム 䑓堂社長: ラグビーを通じて、絆や挑戦、チームワークを学んでほしいですね。とはいえ、今はそこまで分からなくて大丈夫。大人になってから“あの経験が自分を支えてくれた”と気づくはずです。まずは思い切り楽しむこと。ボールに触れて、走って、笑って、ラグビーを好きになってほしい。きっと将来、“やっててよかった”と思えるはずです。その先の人生設計が豊かになるよとエールを込めながら大会を運営していきたい。10回20回になったりしてここからプロがでたりしてくれたら嬉しいなと思います。

三重トヨタ 竹林社長: まずは、ラグビーを好きになってもらいたいですね。そこから、試合や仲間との関わりの中で、いろんな経験をして、いろんなことを学んでほしい。その積み重ねがきっと、これからの人生の大きな力になると思います。自分の人生設計が豊かになるよということを伝えたい。エールを届けたい。

三重トヨタ 竹林社長: まずは、ラグビーができる環境を整えてくださっている皆さまへ感謝です。子どもたちにも、その支えがあって自分たちがプレーできていることを、きちんと伝えていきたい。 そして、ラグビーを通じて良い家庭を築いてください。家族が信頼し合い、いい時も悪い時も一緒に乗り越えていける―その力は、人生を豊かにしてくれると思います。

サンクスホーム 䑓堂社長: まずは、子どもたちにラグビーをさせていただいていることへの感謝をお伝えしたいです。支えてくださるご家族や関係者の皆さんと一緒に、これからも笑顔を増やしていきたい。 『子どもがラグビーをやっていてよかった』そう思ってもらえる場に育てたいんです。 ラグビーをしている人って、みんな熱い芯を持っている。将来、そういう若者がサンクスホームで一緒に働いてくれたら嬉しいですし、何よりラグビーの仲間を増やしていきたい。そのためにも、続ける仕組みと、挑戦できる環境づくりを大切にしていきます。

大会を10回、20回と続けていく先へ。お二人が目指すのは、「三重といえばラグビー」と言われる未来、そして「住まい×車」が融合した体験型イベントとしての大会の姿です。その最終的なビジョンを伺いました。

三重トヨタ 竹林社長: まずは規模を広げたいですね。そして、この大会での経験を糧にした子どもたちが、大学や社会で活躍してくれたら、これほど嬉しいことはありません。その循環で、明るく元気な三重にしていきたい―それが私の願いです。

サンクスホーム 䑓堂社長: “三重といえばラグビー”と言われるくらいまで育てたいです。スポーツが強い県ってやっぱりいい。そこに企業文化として寄与できるなら、もうワクワクしかない。 試合はもちろん、住まい×車の未来を体験できるブースだったり—地域の未来を“体験”できる総合イベントにしていけたら面白いですよね。三重の一大イベントとして根づかせて、県全体をもっと活発にしていきたいと思っています。


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